ダリへの道も一歩から

天才と言われている絵画の巨匠は本当に天才なのか?努力によって才能を開花させることはできるのか。

『生きづらさ』の証明 デジタル時計で時間を把握できないってどういうこと?

「この間気付いたんだけどさ。デジタル時計そのままだと私時間わからないの。」

 

高校卒業の記念品としてもらってきたデジタル時計。

それを毎朝鳴らして娘は美術予備校に通っている。 

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アナログ時計

基本うちはアナログ時計派で、殿さまが結婚前から使っていた電池式の時計を20年近く使っているのだ。

電池式のアナログ時計は時々時間が遅れたり進んだりするが、麺類をゆでるときなどわかりやすくて重宝している。

 

だから、高校の卒業記念の時計は、娘の初めてのデジタル時計であった。

 

「デジタル時計だとさ、たとえば『3:28』とか出ていても、それが3時半だってピンとこないの」

何を言っているんだろう?

と顔を覗き込むと、娘はこう続ける。

「時間を見て、『3:28』とかなっているでしょ。そうしたら、頭の中で普通の時計を思い浮かべるの。短い針が3と4の間にあって、長い針が6のちょっと右にある様子を思い浮かべて、あぁ、もうじき3時半なんだなって、思うの。」

驚いて、問い返す。今は夜の8時50分なのだが、デジタル時計を見ても、9時10分前だとすぐにはわからないのか?

「うん。『20:50』って表示されていても、映像としてアナログ時計を思い浮かべないと9時10分前だとはわからないの。」

 

正直とっても驚いた。

今までは漠然と計算が苦手なんだと思っていた。

娘と一緒に出掛けたりすると、時々違和感を感じていたのだ。

何個かいっぺんに買い物したりすると、概算でいくらくらいかかるかうまく計算できない。

いつも使っている絵の具や筆でさえ、どのくらいの予算が必要か把握できていないのだ。

 

小さい頃は訓練すれば計算は早くなるだろうと思って、ペーパードリルをさせてみたり、サイコロのおもちゃで練習したりしたのだが、うまくいかなかった。

デジタル時計をアナログ変換しなければ時間がわからないのだとすると、ずいぶん手間をかけて現在時刻を把握することになる。

 

そこまで考えて気が付いた。

なるほど、学校の成績が悪いのも当たり前だ。

多くの人が簡単にクリアできることが、娘はなかなかクリアできない。

今までもそうではないかと思っていたが、娘はおそらく『なにか』が物凄く不得意なのだ。

だからこそ、真面目に宿題をやっても他の人の2倍勉強しても、学習塾に通っても成績は上がらなかったのだ。

ある本によれば、10人に1人が「生きづらさ」をかかえて生きているそうだ。

 

もちろん得意な事と苦手な事の差、いわば凸凹は誰にでもあることだが、その差が大きくそのため生活に支障が出てしまう場合のことを発達障害というそうだ。

特定のことには優れた能力を示す一方で、ある分野は極端に苦手だという特徴がある。

その差が非常に大きいと、「生きづらく」なる。

 

なぜなら、普通の人、つまり10人に9人は『AができればBもできる』はずなのに、凸凹の激しい人は、『AができてもBはできない』から、普通の人にはそれが理解できないからだ。

※ネットの世界ではその普通の10人に9人の人のことを『定型』と呼んでいるようだが。

 

おそらく私も『生きづらさ』を抱えて生きる一人だ。

診断を受けたわけではないのではっきりとは言えないが、本を読んだ限りではおそらくアスペルガーなのだと思う。

発達障害の傾向のある家庭に発達障害の子供ができる可能性が高いのか、それとも多くの人が診断を受けていないために、そのように見えてしまうのかはわからない。

殿さまの敬愛する奥村隆先生(関西学院大学、社会学部、教授)も『大人の発達障害』と告げられ、息子さんはアスペルガーの可能性と診断されている。

gendai.ismedia.jp

 定型の人だってもちろんすべてができるわけではないが、私には極端にできないことがあり、できなすぎて周りに迷惑をかけてしまうことがある。

殿さまは私との生活を20年以上続けてきているが、最初のうちは衝突することが多くけんかばかりだった。

私のことを『アスペルガーなのではないか?』と考えて初めて、『それなら、仕方がない』と受け入れてくれたことが多々あるようだ。

 

ちなみに、娘は発達障害かもしれないが、私とは違う種類なのかもしれない。

私が得意なことは娘は不得意で、娘が得意なことは私は不得意だからだ。

 

ま。診断を受けていないので、わからないのだが、できないことが多く『生きづらい』ことだけは確かだ。

娘に関していえば、絵を描くことだけは得意らしい。

というか、努力すればしただけ成果がでる。

※学校の教科などは努力しても成果は『普通の人』の半分以下だ。

不得意なものは仕方がない。

得意なものを頑張っていって欲しいと願う。

 

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