ダリへの道も一歩から

天才と言われている絵画の巨匠は本当に天才なのか?努力によって才能を開花させることはできるのか。

東京藝大油画の受験って国技館でやってたんだって

油画の日本での最高峰といえば、言わずもがなの東京藝術大学だろう。

予備校の受験対策の講義で、過去の最高出願人数は2,792人とかって言われた娘。

※調べても真偽は定かではなかった。

興奮気味で帰ってきた。

油画だけで3000人近く受けた時があるって、そういえば聞いたことあるかも。

そんな時代の受験生には、多浪は当たり前なのかも。

藝大の油画はかなりな倍率を毎年たたき出してはいるが、去年度は志願者数935人で倍率は17倍。

ちなみに、油画の定員は55人だ。

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両国国技館 Wikipediaより

両国国技館 - Wikipedia

 

 

希望者数の多かった時、藝大には収容しきれず国技館で試験をおこなっていた時代があった。

 https://www.art-shinbi.com/blog/2015/03/23/

 

1993年代頃~2009年頃まで17年間にわたって、藝大油画の一次は両国国技館で行われていた。

試験当日は、通常の相撲興行の時にはある土俵や矢倉はなく、升席と2階席で受験が行われたそうだ。

1階の升席は一人一マス使える。

※なんと贅沢な事か!相撲興行中なら4人(場所によって多かったりも)で1マス。昔はマス席で相撲を観るなんてすごく贅沢なことだったが、今は普通にチケットを買えるようだ。

相撲の時には座布団が置いてあるが、受験の時は緋毛氈(ひもうせん)が敷いてあった。

2階は映画館などのようなイス席で、前後左右を一人分ずつ開けて座ったという。

照明は1階中央部はとても強く、2階下のマス席はかなり暗かったようだ。

マス席はイーゼルで描けるが、2階席は座席の背もたれに画板を置いて書いていたそう。

 

国技館の内部はとても広い。

会場が大きいから、光が色々なところから当たる。

かなり描きにくかったようだ。

マス席なら広いから、そこなら描きやすいのではないかというとそうでもない。

マス席にひかれた緋毛氈。

この毛氈の赤が曲者で、下からの光のせいでモチーフの見え方が変わっちゃうようだ。

テントを持ち込んで、光の方向を一定になるようにしている人とかもいたらしい。

 

席を汚したりしちゃいけないから、木炭とかダメで鉛筆だけっていう縛りがあったようだが、スプレーとか顔料とか、粉とか使っちゃっている人もいたらしい。

国技館でやり始めて三年目、四年目あたり。会場に画材がついて落ちなくなってしまったようで、『鉛筆以外は使用不可』にして欲しいと国技館から言われたようだ。

使用不可って言われても、自分の表現のためには使っちゃうのが美学生達。

建前上は、違反者は審査からよけようとしたけれども、違反者の中に魅力的な絵とかあると、二次に進んだりしていたようだ。

絵を選ぶ側がそうなんだから、受験生に『使用不可を守れ』っていうのも無理だよね。

 

多浪が当たり前とされてきた東京藝大だが、近年は現役合格率がだいぶ上がってきている。 

  現役生 1浪 2浪 3浪以上
受験者割合 42% 25% 13% 20%
合格者割合 32% 25% 21% 22%

 ※藝大油画説明会においての受験者、合格者割合

浪人生の受験割合も高く、合格者割合も確かに高いが、娘が浪人できるのは1年間だけ。

藝大入試一次試験まで7ヶ月。

勝負の夏はもう始まっているのかな。

 

 

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