ダリへの道も一歩から

天才と言われている絵画の巨匠は本当に天才なのか?努力によって才能を開花させることはできるのか。

受験デッサンの二歩目:組み合わせたモチーフの描き方

受験デッサンを通じて、デッサンの描き方でわかったこと。
今日は二歩目。組み合わせたモチーフをどう描くか。それを今回はまとめてみた。(あくまで私見である)

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組み合わせたモチーフを描く:どれを主役にするか

 デッサンはそのモチーフをどのぐらい模写できるか、つまり、基本は『見えている』ように描くのが大事なのだが、組み合わせたモチーフを描く場合には、自分が『見ているように』描くことが求められる。

たとえば、目の前にモチーフをいくつか並べてみてほしい。

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五個くらい並べて全体を見てみると、すべてをぼやっと見つめるため、真ん中のモチーフ以外はぼやけてしまう。
次にその隣のモチーフに焦点を合わせると、他のモチーフの細部は取れなくなってしまう。
人間の目はスマホと違うので、目に映る範囲全てに焦点を合わせることはできない。

組み合わせたモチーフを描く場合、主役を決め、そこに一番手を入れることを求められる
だれが見ても(見るのはもちろん美術関係者であるが)どのモチーフが主役か。が解るように描く必要がある。
他のモチーフはいわば主役を引き立たせるためのわき役なので、出しゃばらせすぎないことが大事だ。

組み合わせたモチーフを描く:手前にあるものと奥にあるものを描き分ける

 同じ大きさのものでも、奥にあるものを小さく描くことにより遠近感を出せる。
モチーフの影は、手前にあっても奥にあっても同じように見えるが、描く時は手前にあるものの明暗差を強くし、奥にあるものは弱めるといい。

手前にあるモチーフほど明暗差が強く、奥にあるほど明暗差が弱くなる。
手前にハイライトが入り、手前に一番暗い部分もくる。

実際には見えていない明暗をわざと描くことによってより手前に見えるように描いたりする。
自分が見えているよりも遠近感や前に出ている感を考えながら描くことが大事になってくる。


組み合わせたモチーフを描く:何のために描いているのか

 今娘がやっているデッサンは受験のためのデッサンである。
つまり、美大に入る前の段階に必要なものだ。
自分がどれくらい『絵を描く』ことについて勉強しているのか。を見せるためのいわばパフォーマンスなのである。

構図はモチーフをどのように切り取るか。
明暗はどこに影がついていてどこが明るいか。
形は、りんごならりんご。びんならびんに見えるか。
基本的にはモチーフ通りに描くことが大事だとされ、質感や陰影の付き方、背景の処理の仕方も同時に考えて一枚の絵にしあげなけばならい。

全ての作業は『一枚の絵に仕上げる』ために行っているのである。

デッサンも油彩も基本は変わらない。
デッサンがどれだけ自分が『絵を描く勉強をしているか』を提示する実技なのに対して、油彩は自分が『どのように世界を見ているか』を知らせる実技である。

最期まで仕上げなければ、たとえそれが受験用であっても『絵』にはならない。
そこまでしなければ、自分自身でさえ自分がどのくらい描けるのかわからないのが絵の面白いところだといえる。

最期の最期で作品を台無しにしてしまうこともあれば、一発逆転ホームランになってしまうこともありえるのだ

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